60代の女性。
長年、慢性的に肩・首のこりと痛みに悩まされているとのこと。
ある整形外科では頚椎症と言われ、治療を受けるが改善がなく、また他の整形外科では頚椎症というほどではないのではとのことでした。頭も重く、目の疲れも感じるとのこと。
眼科を受診したが、病名がつくような目立った異常はなかったとのことでした。
ご相談にこられて、いろいろ考えられるので症状の強い部分から調べてみることにしました。
糸練功でみると、肩から首にかけて非常に強い反応が確認でき、その反応と同じ勢いで出てくる部分が他にないか調べてみると、片方の眼に強く反応がみられました。
眼精疲労による肩・首のこりが想像され、経別脈診で肝の陽証を確認。
眼に使う漢方薬を検討して、適方をひとつ絞り込んでご提案しました。
4週間後、2回目のご相談で経過を伺うと、肩・首のこりと痛みはほとんどなくなったとのことでとても喜んでいただけました。
他に気になっている症状があるとのことでそちらも調べてみると、体質的な交感神経緊張と思われ、これも経別脈診の結果から眼精疲労を起こしやすい体質と関連があると思われたため、交感神経緊張を緩める漢方薬と眼精疲労の漢方の併用として再発防止に取り組んでいます。
実は、頚椎症を疑われて治療をしても改善しない首・肩のこり・痛みに対して、同様の治療で改善した例が何例もあります。
以前に、私の友人が頚椎症の診断で投薬治療を受けているが改善しないとのことで相談に来られたのですが、頚椎部分に対する漢方薬を調べて試してもらっても改善がなく、症状の出ている範囲を広げて調べていくと、片方の眼にも同じ反応があることがわかり、眼の状態に合わせた漢方薬に切り替えたところ短期間に首肩の症状が消失した経験があります。
眼精疲労は検査で特別な所見がでるわけではなく、医学的に評価が難しいところがありますが、漢方では状態に応じて選択肢がある症状のひとつです。
- 症状や体質には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。