50代の女性。
寝具の交換をしている最中に、ぎっくり腰のような腰痛になったとのことでご相談されました。
過去にも何度か同様の腰痛を起こしているとのことでしたが、今回はなかなか痛みが取れないとのことです。
糸練功で腰痛の状態を調べてみると、本来の急性腰痛(ぎっくり腰)は陽証として現れるのに対して、現在の腰痛は陰証であることがわかりました。
腹証では気虚を伴っており、年齢的に女性ホルモンの減少傾向によって骨再生が少し機能低下を起こしていることが考えられると思いました。
痛みの状態は痰(水)の陰証であり、この2つを同時に解決する漢方薬を検討して、骨再生を助けるものと水の循環を助けて痛みを抑える漢方薬の組み合わせが適すると判断しました。
症状がやや激しいこともあり、安静に気を付けてもらいながら漢方薬を服用してもらいました。
激しい痛みは数日で治まったようで、1週間後に経過をみると順調な様子でした。
ただ、おそらく過去に繰り返した腰痛が急性腰痛のような症状で再発していると思われるので、再発しにくいところまで頑張ってみましょうと同様の漢方薬で引き続き経過をみていきました。
半月後には日常生活には支障がなく、1ヶ月後にはほとんど症状を忘れているとのこと。時々、長く立っていたり、少し歩く時間が長いときには重だるさがあるとのことでした。まだ無理をしないように、重いものを持たない、長く歩かないことをお願いして経過をみました。
2ヶ月後にはまったく症状がなく、漢方薬の飲み忘れも少しあるようでした。
経過は非常に良好ですが、調べると腰椎部分にまだ反応がみられるので、もうひと頑張りとお願いして漢方薬も量を減らして3ヶ月の治療で一旦目標に到達したと判断して治療を終了しました。
こちらの女性に使用した漢方薬は、以前に圧迫骨折の診断の腰痛を治療した漢方薬と全く同じものを使いました。この方は圧迫骨折の診断ではありませんが、無理をすると似たような状態になる可能性があるのではないかと考えて、安静をお願いしました。
安静にしていると逆に治らないのではと不安になる方もいますが、痛みがあるうちは基本的に安静を保ち、無理をしないことが大切な場合が多いです。早く症状をとることがまず第一です。