60代の女性。
かなり以前からストレスがたまると、眠っている間に舌を噛み締めてしまうのか、口舌に痛みが出るとのことです。
ビタミン剤や市販のストレスに良さそうな漢方薬を買って試してみているとのことで、探してご相談にいらっしゃいました。
睡眠の状態は中途覚醒があります。
さて、なんだろうと思いましたが、症状のある口のあたりから情報を取って調べていくと、口内炎に用いる機会が多く、かつ睡眠の状態と密接で不眠症などにも応用できる漢方処方が適応する血熱の反応がありました。
反応が明らかと思われたので、その漢方薬1種類をお出しして3週間ほど様子をみていただきました。
次に経過を伺うと、服用後から順調に症状が取れてきているとのことで、実際に現在の状態を調べてみると確かに順調な様子でした。同じ方針で漢方を続けてもらいました。
3ヶ月弱の漢方治療で当初の症状が気にならなくなったとのことで漢方治療を一旦終了としました。
症状からは様々なことが考えられましたが、幅広く可能性を考えながら調べてみた結果、口内炎に類似した症状ではないかと思われました。
漢方では口内炎はいくつかのタイプがありますが、圧倒的に多いのは瀉心湯(しゃしんとう)というカテゴリーの漢方薬が適するタイプで、これは胃腸における血熱であり、それによって神経はやや興奮しやすくなって、不眠や中途覚醒などに及ぶことがあります。このため、口内炎の漢方薬であっても、神経の興奮も抑えて睡眠の状態を改善するものがあります。
今回使用した漢方薬は、それらの中から適するものがあったので試してみましたが、非常に反応も良く、早期に改善されたのでした。