70代後半の女性。
身体中が痒くなるのでなんとかしたいとのご相談でした。皮膚には発疹等はなく、背中などがカサついて夜になると特に痒いそうです。
発疹等、見た目に皮膚の異常がない掻痒症の場合、多くは乾燥性の皮膚掻痒症が考えられます。
皮膚の状態を検討してみると、乾燥性に多い血虚がハッキリとあります。これだけの場合は答えは簡単ですが、中焦の血熱もありました。
血熱を抑える漢方と、血虚に対して血流を増やして皮膚の再生や防御因子の増強に対応する漢方薬を組みあわせるタイプとみられました。
この漢方薬の組み合わせを基本として、かゆみを抑える補助や皮膚を滑らかにする補助を検討して、漢方治療を始めてもらいました。
4週間後には明らかに痒みが減少していて、調子が良いとのことでした。
4ヶ月ほど同様に漢方薬を続けてもらって、症状がまったくないのを確認して漢方治療を終了しました。
乾燥性の皮膚症状は冬場に悪化しやすいですが、夏場でも紫外線の影響を受けて同様の症状を起こすことがあります。
同様の治療はカサカサしやすいアトピー性皮膚炎などでも応用することがあります。