かかとの痛みを起こす病気
「歩くとかかとが痛い」「朝、ベッドから降りて最初の一歩が痛い」「立っているだけでも、かかとがズキズキする」。
かかとの痛みは、決して珍しい症状ではありません。
かかとは、歩いたり走ったりするときに、体重を受け止め、地面からの衝撃を吸収する大切な場所です。そのため、歩き方や運動量、体重、靴など、さまざまな影響を受けます。
代表的なものは「足底筋膜炎」です。
足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根に向かって、「足底筋膜」という膜のような組織があります。これは足のアーチを支えて、歩くときの衝撃を吸収する役割をしています。
歩きすぎや立ち仕事、運動、足に合わない靴などによって、この部分に繰り返し負担がかかると、かかと付近に痛みが出ることがあります。
「朝起きて、最初の一歩が痛い」
というのは、足底筋膜炎によくみられる特徴です。
この他、かかとの下にあるクッションの役割をする組織に負担がかかって痛むこともあります。
また、アキレス腱の炎症や障害、骨に小さなひびが入る疲労骨折、神経が圧迫されて起こる痛みなどもあります。
かかとの痛みの漢方治療
かかとの痛みの漢方治療は、からさわ薬局では実際のご相談の中で治療方法を見つけました。腰痛や関節痛など様々な痛みのご相談を受けておりましたが、かかとの痛みは漢方的には少し他の痛みとは違うところがあります。
かなり前の話ですが、その方は足底筋膜炎の診断でした。
調べていくと、経別脈診では特徴的な臓腑に反応があり、そこから漢方薬を絞り込んで治療をすることができました。
中医学などでは腎虚(東洋医学での加齢症状)ではないかと判断されることがありますが、腎虚のタイプも確かにあるのですが、圧倒的に多い他のパターンがあります。これは机上の空論ではわからず、実際に経別脈診を使ってご病気の状態についての治療臓腑を調べていかなければたどり着きにくいと思います。
高齢になると腎虚タイプも想定しますが、実際に相談される方の年齢層は幅が広く、若い方もいらっしゃいます。また運動による負荷が原因の場合もありました。
治療期間は様々です。
症状が出て早期にご相談された事例では1ヶ月半ほどで改善したケースもありますし、経過年数が長かったもので半年〜1年くらいで再発防止ができた事例もありますが、うまく漢方薬が合っていると痛みが取れだすのはわりと早いと実感しています。