脊柱菅狭窄症とは?その症状・原因について
「少し歩くと足が痛くなったり、しびれたりする。でも、座って休むとまた歩けるようになる」
「腰だけではなく、お尻から脚にかけてしびれがある」
このような症状がある場合、『脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)』が原因になっている可能性があります。
脊柱管狭窄症は、特に中高年以降に多くみられる病気で、腰の神経が通っている「脊柱管」が狭くなることで、神経が圧迫されて起こります。
背骨の中には、脳から続いている神経が通るトンネルがあります。これを「脊柱管」といいます。
長年にわたって背骨に負担がかかると、椎間板が膨らんだり、骨が変形したりすることで、このトンネルが狭くなることがあります。これは一種の骨の老化現象のひとつでもあります。椎間板ヘルニアなどと違って、加齢に伴う変化が徐々に進んで、中高年以降に症状が出てくることが多い病気です。
その結果、脊柱管の中を通っている神経が圧迫され、腰やお尻、脚の痛み・しびれ、歩きにくさなどが起こります。
「腰が痛い病気」とは限りません
脊柱管狭窄症という名前から「腰痛の病気」と考えがちですが、実際には腰痛よりも脚の症状が目立つことがあります。
特に特徴的なのが「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。
これは、
歩く
↓
しばらくすると脚が痛い・しびれる
↓
座って休む
↓
症状が楽になる
↓
また歩ける
という状態です。
「最初は普通に歩けるのに、5~10分くらい歩くとふくらはぎがしびれてくる。
でも、ベンチに座って少し休むと、また歩ける」
というような感じで現れることが多いと思います。
脊柱管狭窄症では、腰を伸ばして立ったり歩いたりすると症状が出やすく、前かがみになると楽になるという特徴があります。
そのため、買い物のときにショッピングカートを押していると歩けるのに、何も持たずに歩くとつらい、という人もいます。
前かがみになることで
→ 神経の通り道が広がる
→ 神経への圧迫が軽くなる
→ 症状が楽になる
ということが起こります。このため、脊柱管狭窄症の人は自然と少し前かがみの姿勢で歩くことがあります。
どんな症状が起こるのでしょうか?
症状の出方には個人差がありますが、代表的なものとして次のような症状があります。
- 腰やお尻の痛み
- 太ももの痛み・しびれ
- ふくらはぎや足の痛み・しびれ
- 足に力が入りにくい
- 長い距離を歩けない
- 立っていると脚がつらくなる
- 歩くと症状が出るが、座ると楽になる
- 前かがみになると症状が軽くなる
これらの症状がすべて揃うとは限りません。「腰痛はそれほどないけれど、脚がしびれる」という人もいます。
脊柱菅狭窄症の漢方治療について
からさわ薬局では脊柱菅狭窄症の患者さんの状態を調べて漢方治療をしてきました。
痛み・しびれなどの「症状」の部分は、基本的には他の慢性の腰痛(椎間板ヘルニアなど)と同じ漢方治療が適応します。
再生力を高めることが大切
脊柱菅狭窄症の場合は、原因となる「加齢に伴う組織の再生力の低下」を考えなければなりません。
「骨」も、皮膚やその他の身体の組織と同じように、新陳代謝・古い組織を壊して新しい組織に作り変える循環が行われています。
| 皮膚(表皮) | 約3〜6週間 |
|---|---|
| 赤血球 | 120日間 |
| 骨 | 約3〜10年程度 |
このように、皮膚や赤血球と比べて、骨は非常にゆっくりとですが、それでも日々新しい組織に作り変えられています。
脊柱菅狭窄症の漢方治療を行う上で大切なポイントは、新陳代謝を活発にして、作り変える速度を早くすること。つまり、できるだけ再生力・修復力を高めていくことです。
ここに気がついて様々な漢方治療の方法を検討した結果、脊柱菅狭窄症に対する漢方治療のパターンを見つけることができました。
日常にも取り入れられるもの
代謝を活発にするものは、普段の食べ物の中にもあります。
代表的なのは「ニンニク」です。ニンニクは温性で身体の新陳代謝を活発にする傾向があります。
ただし、食べすぎてはいけません。
適量はごく少量で、小指の爪くらいが1日分です。
またニンニクは刺激が強いため「生」で食べてはいけません。
最も養生として食べるのに適しているのは「漬けたもの」です。ニンニク醤油漬けを晩御飯のときに小指の爪くらいの少量をコツコツ食べていくのが適しています。