伝統漢方からさわ薬局 札幌市|漢方治療例のご紹介

漢方治療例のご紹介

漢方による症例・治験例を少しだけ掲載しております。漢方はどうかな?と思ったらぜひ参考にして下さい。漢方薬名については、自己判断での間違ったご使用を避けるために伏せております。
いくつかの事例には費用も掲載しておりますので参考になると思います。

この他、よくおよせいただくご質問のQ&Aはこちらに。

腰痛・坐骨神経痛

腰痛・坐骨神経痛  

40代の男性。立ち仕事。何度かぎっくり腰を起こしている。
このところ腰痛が長引き、右殿部から膝の裏側にかけて痛みとしびれを伴う坐骨神経痛が出ている。
糸練功で腰部からチェックしていくと、第4腰椎あたりから右側の坐骨神経に沿って、膀胱経の陰証を確認。働き盛りの世代の坐骨神経痛に多い薬方の適するタイプと見られる。

薬方Aを選ぶ。20日ほどして、少し良いようだが、まだ痛みと腰の重だるさは強い。薬方Aに、代謝を活発にする補助剤を検討し同時服用とする。
更に、腰部の筋肉のこわばり(東洋医学では経筋証と呼ばれる)をとるために外用をひとつ補助とする。

その後の経過を伺うと著効であった。痛み・重だるさは補助剤を足してから急速に改善。
その後は症状が軽くなったので服用しない期間がしばらくあった。何度か腰痛がぶり返したが、その都度服用をして、以前のような痛みも坐骨神経痛も現在は再発していない。
それから今までに同様の症例を多く経験した。患者さんの状態によっては、カルシウム・ミネラル製剤が必要なタイプもあり、急性部分と慢性部分を別々に治療しなければならないタイプも経験している。

(参考:この患者さんに使った漢方製剤・補助剤の価格)
薬方A 20日~1ヶ月分 12,000円
代謝を活発にする補助剤 1ヶ月分 4580円
経筋に対する外用 10回分 1100円

腰痛・坐骨神経痛の漢方について、もう少し知りたい方はこちらもご参考に。

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膝関節症・股関節症・骨折

膝関節症・股関節症・骨折  

変形性膝関節症などの軟骨組織と骨の再生不良に関係する疾患に対して漢方治療で一定の成績が認められるようになってきたので紹介します。

変形性膝関節症の患部を糸練功で調べると、防已黄耆湯関連の証がみられることが圧倒的に多い。※防已黄耆湯単独の証は少ない。

ある60代の女性は、起立時、歩行時、階段の昇り降りにおいて顕著な痛みを訴えられた。痛む膝関節を糸練功で調べると胃の腑、陽証に防已黄耆湯加麻黄証がみられる。
防已黄耆湯に発散の方意があるR青皮製剤を兼用したが改善が遅い。その後方意を再検討して、V接骨木葉製剤+代謝改善補助として、滋養強壮効果のある製剤を組み合わせて代用方を組んだところ、それ以後顕著な痛みの減少が始まり、正座は出来ないが日常で強い痛みを感じることがなくなってきた。
少し無理をしたと思われる後には患部と手掌での反応が強くなるが、安静にして回復を促すと反応もだんだん小さくなって来て、以後は順調な様子である。

この患者さんが使用した漢方1ヵ月分の価格 (参考)
V接骨木葉製剤 12,000円 滋養強壮の製剤 4,367円、各税別)
(同じご病気でも、状態や体質によって漢方は変わります)

その後、変形性股関節症で慢性的な痛みを訴える患者さんの相談を受けた。
患部を糸練功にてチェックしてみると、膝関節症にみられた証とほぼ同じタイプとみられる。

現在数例の患者さんで経過を調べているが、来店時は伸ばすことが出来なかった足が伸び、激しい痛みは消失。糸練功でチェックしている限りでは順調に推移している。

この方意が骨再生と何らかの関連があるのではと思っていたところ、次のような相談を受けた。
骨折後に外科的処置をしたが、支えていたプレートが離れてきて骨が着かないという女性。

患部を糸練功で調べると防已黄耆湯関連の証を呈している。煎じ薬から始めたが、服用が大変なせいもあり、なかなか効果がみられない。
糸練功でチェックすると、膝関節の患者さんに用いたのと同じ代用方でもいける感じがする。
代用方に変更したところ痛みが軽減。安静第一をお願いする。翌月のレントゲン検査で骨芽細胞の発生が確認され、担当の医師も驚かれたという。
その後継続治療し糸練功で順調な様子を確認していたところ、ついに骨が着いたとの連絡を受けた。

人間の身体は常に新陳代謝を繰り返しています。
皮膚は4週間、血液が3~4ヶ月、骨はいちばん遅くて2年半程度と言われます。
ゆっくりと骨が再生しているのは間違いないのですが、再生する力に対して加わる負荷が強いと治っていかないと思います。
治していく時期は日常生活での負荷に充分に注意をしましょう。かなり良くなってから、再発防止に運動の養生が必要になると思われます。
からさわ薬局では、コンドロイチンは発売された当初から(もう何十年も前です)扱っています。
コンドロイチンやグルコサミンは確かに良いですが、それだけでは不十分な場合があり、漢方の考えを応用することでより効果的になることがあります。

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自律神経症状

自律神経症状

からさわ薬局では自律神経症状、神経症の漢方相談は非常に多い。
激しい動悸やめまいなどの不安発作を起こすパニック障害、ストレスによる知覚神経の異常が発端となるシビレや痛み、気分が晴れない軽度のうつ症状、情緒不安、喉のつまり、吐き気、不眠症などの睡眠異常、様々な神経症状の漢方治療をしてきた。
今回の症例は、心配症の女性にわりと多い神経症の漢方治療例を紹介。

 40代前半の女性。軽いめまいと頭痛があり、なんとなく息苦しくなるが深呼吸が出来ない感じ。仕事が忙しいときなどに動悸が出やすい。吐き気もある。
 頭部で自律神経・神経症が現れやすい反応を糸練功でチェック、右手上部から大腸の腑病を確認(※東洋医学の臓腑経絡であり西洋医学の大腸の異常ではありません)。
気と水の停滞に胃腸虚弱を兼ねた漢方薬方が適し、不安発作の頓服として牛黄・麝香の入った伝統薬を補助とする。
 1ヶ月ほどで動悸はほとんど気にならなくなる。3ヶ月ほどで寝不足をしたときに軽いめまいがする程度で症状が全般に軽くなってきた。その後、お薬が途切れることもあったが、9ヶ月後には軽い喉のつまりを感じることがあるという程度になり、当初の諸症状は消失。自信をもたれたので、そこで漢方治療を一旦終了した。

(参考:この患者さんに使った漢方製剤・補助剤の価格)
気と水の停滞+胃腸虚弱の漢方薬  14日分  5,180円~6,860円
不安発作の頓服 10回分 1,000円

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リウマチの患者さんでの不思議な経験

リウマチの患者さんでの不思議な経験

昭和18年生れの女性。平成18年11月に初回のご相談。
症状は、4年ほど前に右手中指にトゲが刺さったような痛みを感じた。3年前、右足首が痛くなったが、最近はあまり気にならない。2年前より右手首が腫れて、指が太くなった。いちばん痛いのは、左足首と左足の下がつけないくらい痛くなる。これは今年から。時々胸がきゅんとなる。
病院ではリウマチの診断でした。リ○○○レックス、高血圧に対してディオバンが投薬されていました。
炎症の状態など、検査値の推移などを知りたいが、質問しても「解りません」という。リ○○○レックスを飲むとなんだか調子が悪いのでしっかり飲んではいらっしゃらないようでした。

痛む患部を糸練功で調べながら反応する箇所をみていく。リウマチの診断であるので、リウマチに使う薬方群の適不適を検討していくが、適するものに行き当たりませんでした。
引き続き、患部の反応と他の箇所との関係をみていくと、患部と五志の憂と呼ばれるストレスの影響による部分の関連が深いと思われます。
更に問診をすると、発症時期に大きなストレスがあったことが確認されました。
患部と五志の憂に重なる大腸の腑、陰証に対して、理気・利水を兼ねた漢方薬を選薬しました。五志の憂を更に調べ、もう一点の小腸の腑、陽証に対して、気の上衝に対しての発散の漢方薬を選出しました。これで良いのか半信半疑だったので、まず7日分だけで様子を見るようにお願いしました。一般的なリウマチに対する薬方は出していません。

それきり、患者さんが来局されませんでしたので、これは上手く行かなかったかなと思っていたのですが、その翌年の2月になって再来局されました。お話を伺うと、飲んでいたら調子が良かったとのことでした。最近、またチクチクと電気が走るような痛みが出てきたとのことです。それから、二種類の漢方のうち、大腸の陰証に対して出したお薬が特に効いているようだ、とのこと。
再度、糸練功でチェックすると、確かに大腸の陰証の反応がまだ強く感じます。大腸の陰証に対する同薬方のみに絞り、30日分をお出しして経過をみていただきました。

その後、ご来局がないのでどうされたかな・・・と思っていたら4月にご来局されました。またしばらく調子が良かったが、寒さにあたると痛むとのことです。再度チェックし、同じ薬方でまた30日分をお出ししました。患部の状態は悪化しているような感じは見受けられないのです。
今度はお薬がなくなる5月に来局され、食べ過ぎた時に腫れやすい感じがするが、当初に比べて激しい痛みはなく、調子は良いとのこと。一般的なリウマチに対する漢方薬は一切つかっていませんでしたので、このままで良いのかと悩みました。リウマチという診断である以上、検査数値がやはり気になるので、なるべく病院で検査を受けて結果を教えて欲しいとお願いしました。
患者さんは、それきり来局されませんでした。

その患者さんのことが気になりながらも、忙しく過ごしていたある日のことです。札幌の漢方系の勉強会で講師を務めて、終了後に大先輩が食事に誘ってくださいました。その食事の席で、大先輩は私の耳元でそっと「先生、この患者さん憶えていらっしゃいますか」と、このリウマチの女性のお名前をおっしゃいました。
「もちろんです、気になっていました。先生のところに行かれましたか?」と尋ねますと、なんとその患者さんはこの大先輩の古くからの知人とのことでした。
大先輩は、この女性がリウマチになったと聞いて、リウマチに対する漢方薬で手を尽くされたそうですが、改善しなかったそうです。
その後、どこで聞かれたのか私のところに通ってから調子が良くなられ、この女性から大先輩にその報告をされたとのことでした。大先輩は、私がお出しした薬方をみて驚かれ、その後もこの女性が元気で過ごされていることを教えて下さいました。
「驚きましたよ、頑張ってください。」と、励ましていただき、感激した思い出です。

この患者さんにお出しした漢方薬の価格
大腸の陰証に対する理気・利水の漢方薬  1ヵ月分 11,025円
※同じご病気の名前でも、ご病状や体質によって使用する漢方も価格も変わります。

これは「心の痛み」が「身体の痛み」として現われた例です。本当にリウマチだったのか、検査値はどうだったのだろうと、今でも疑問に思うところがあります。
リウマチの漢方治療をしていく場合、検査値は非常に参考になります。痛みが続いていても、検査値が下がっていく時は、その後に痛みがとれてくるのが一般的です。
今回紹介させていただいた例は、特殊な例です。他のリウマチの患者さんでは炎症に対する漢方、関節の再生に必要な漢方、自己免疫の異常を起こしやすい体質に対する漢方を優先順位を考えて組んでいくのが通常です。

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慢性の片頭痛

慢性の片頭痛

だいぶ前のものですが、思い出に残る症例を掲載します。
初回相談平成14年7月。45歳女性、慢性の片頭痛。肩こり酷く、生理前に症状が悪化する。生理周期は25日~30日。漢方薬店で加味逍遙散、桂枝茯苓丸などを試したが効果が無かった。足が浮腫みやすい。子供の頃からしもやけになりやすく、手足が冷える。冷房が入ると途端に肩がこる。食欲は、本人としては普通。胃腸症状なし、生理前にやや便秘。水分の摂取は多い様子で、汗はかかない。小便は多い。

舌診は、苔なくやや湿、太陰病。病院ではエルゴタミン製剤などの投薬を数年受けているが、改善しない。
問診事項から、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、または呉茱萸湯や温経湯、その他桂枝人参湯、半夏白朮天麻湯などが予想されたが、糸練功で百会、頭部を調べると1合に脾の虚証が強く認められる。

適方は意外にも四君子湯であり、前記の処方は適さないと思われた。四君子湯エキス剤1/2量で服用していただいた。四君子湯のみで、1ヵ月様子をみることにした。

8月。前回の服用からしばらくして、全く痛みを忘れたと言う。痛みが無いので、薬がなくなりそうになったので1日1回の服用に減らしていた。薬が切れてから、また時々痛むので次の薬を頼まれた。
11月。服用後は痛みが無かったが、ついでがあり来店。当日の服薬は無くて、脾の虚はだいぶ改善されているように感じた。
嘘のように症状がでないとのこと。念のために、もう少し続けて四君子湯を飲んでいただくこととした。

その後、再発していないものか、だいぶ経ちましたけども時々思い出します。
漢方薬を飲んでいると、その薬方の目標とは関係がなさそうな症状が不思議と取れてしまうことがあります。不思議ですが、漢方の醍醐味だと思います。

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疲れが取れず、無気力

疲れが取れず、無気力

40代の女性。主訴は2年位前から疲れが取れにくく、身体がだるい。無気力。みぞおちが硬くなる、吐き気がする、むくんでいる気がする。
病院での血液検査、エコー検査などでは異常をみとめませんでした。
なんとなく暗い表情で来局されました。

お話を伺っていると、どうやら生活環境の変化と発症時期がほぼ同じようでした。
ストレスとの関係が考えられるので、お顔つきからふと思いましたので「のどの辺りに違和感が出ませんか?」と尋ねましたら、非常にビックリされて「水も入っていかないようなときがあります。病院では食道にも異常がないといわれました。」とのこと。

糸練功でストレスと関係深い五志の憂の反応点を調べていくと、非常に強く右手上焦に対する陰証の反応を確認しました。
選んだ漢方薬は、日本漢方で経験的に使われる二薬方の組み合わせが適方とみられました。服用に適した比率を糸練功で検討し、半月分をお出ししました。

半月後、何となくだるさが取れた感じですとおっしゃいます。のどのつまりは軽くなり、しばしば飲んでいた胃薬は飲まずに過ごせたとのことでした。
同じ漢方薬の比率をチェックして、ほぼ前回と同じようにお出ししました。

更に約半月後、のどのつまりはほとんど忘れており、吐き気もおさまっています。まだなんとなく、むくみがあるように感じるとのことでした。薬方は同じまま様子をみていただきました。

最初のご来局から2ヶ月目には、だるさや無気力なかんじは前のように感じなく、胃症状もなく、むくみも気にならずに過ごされています。
再発防止に向けてもう少し体質改善をしていただきました。

生活環境の変化は、良い方向にも悪い方向にもはたらきます。この例では、生活環境の変化が大きなストレスとなり、「だるさ、疲労感、無気力」といった症状として現われたのかと思われます。
慢性的に続くだるさの原因は様々です。必ず病院を受診して、何らかの異常がないか、しっかり調べられることをお勧めします。「調べてみてもどこにも異常がない」と言うことがはっきりした場合は、「気の病」も考えられます。からさわ薬局の漢方薬がお役に立てることがあります。
咽のつまりを訴えられる女性は意外と多く、経験的にお顔つきでなんとなく解ることがあります。

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突発性難聴が早期に改善した男性

突発性難聴が早期に改善した男性

50代の男性。突発性難聴で左耳がガーガー鳴り出した。以前に、からさわ薬局でお買い物をされて当薬局をご存知だったらしく、お電話をいただいたが電話も一方的にお話されるだけでこちらの話はうまく聞き取れない。とにかく来ていただくことにしました。
発症する前に大勢の前で話すことがあり、非常に緊張した。来局時はやや顔面が紅潮した感じで、とにかくひどい音が鳴り続けているとのこと。
左耳を糸練功でチェックすると非常に強く異常を感じる。左耳で捉えられる異常は、ストレスの影響を受けやすい五志の憂の反応穴にも重なる。
経別脈診部をチェックして腎の陽証と判断し、本間棗軒の経験方である二薬方の合方を適方と判断し、それぞれの配合比率をチェックして2週間分をお出しした。

2週間後、どの程度治まってくれたものかと心配しながらご来局を待った。
来局されると、2週間前のあの緊迫感はなく、こちらの言葉もすっと通じる。
聞けば、数日で耳鳴りが減少し、現在は「もう治った気がします」とのこと。
再度、左耳を糸練功でチェックすると、確かに勢いがかなり弱くなっていました。

念のため、再発防止のレベルまで漢方を飲んでおいてくださいね、とお願いし、薬方の配合比率をチェックして2週間分をお渡しした。

後日連絡があり、「もうまったく気になりませんので、しばらく様子を見ます」とのこと。

通常、病院に長く通院されて症状が一進一退の場合に漢方相談に訪れる患者さんが多いのですが、この男性は発症後数日でご来局されました。
初期に調べると、ご病気も浅かったせいでしょうが、想像以上に早い回復をみられることを経験しました。
一般的にはストレス(五志の憂)の反応との関係を重視し、気の上衝に対する薬方を主に用いていますが、時に耳管炎様の反応とみられるものが混在している場合もあり、その場合は浅田宗伯翁が耳聾に用いた経験方との組み合わせで考えることもあります。
ご病気の発症から時間がたっていたり、潜在的な長期のストレスとの関係がある場合、なかなか漢方でも治るまで時間がかかる場合もございます。

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味覚障害の漢方治療例

味覚障害の漢方治療例

味覚障害で病院を受診した患者さんは、ほとんどこれといった器質的な異常がみられない。
亜鉛不足ではないかとの説があるため、亜鉛含有製剤を投与される場合があるが改善しない場合が多い。
他店で亜鉛を豊富に含む牡蠣肉製剤などを買って飲まれた方もいるが、それほど効果的と思われないで相談にこられる。

味覚障害で漢方相談に来られた患者さんを調べていくと、知覚神経の異常ではないかとみられる場合が多い。知覚神経症状はストレスとの関係が強く、漢方的には気の病である。
人によって、気と水の病であったり、気と血の病になっていたりすることがあるが、気に働く薬味が重要である。

舌部の反応と、ストレス自律神経の影響をみる五志の憂の反応がほぼ一致し、上部の発散に働く桂枝甘草の組み合わせを含む薬方で改善するケースがほとんどである。

最近の例では、あるとき食事の味がおかしいと気がついて味覚異常を発症した50代の男性。
病院治療で改善しないために家族の勧めで来局されたが、調べてみると知覚神経症状と思われる舌部の反応と五志の憂の一致があった。桂枝甘草系統の気剤を中心に漢方治療を行なった。数週間でいくつかの味が明確になってきて、数ヵ月後にはほぼ味覚が正常に戻った。すでに漢方治療を終えているが、その後も経過は良好な様子。

改善期間は患者さんによって差があるが、最初の数週間~1ヶ月半くらいが、なかなか思うように自覚症状が改善しない。しかし根気よく治療していると、あるときから改善速度が速くなり、一度症状がとれてくると、そのあとはそれほど改善するのに苦労しないことが多い。
通常は体質をみて一薬方を基本とし、気剤を強める補助剤を併用する。最近は、脳内の気を通す働きを助けるとみられる降香含有製剤を補助剤としておくと改善が早いのではないかとみている。

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骨粗鬆性のひざの痛み

骨粗鬆性のひざの痛み

60代女性。骨粗鬆性のひざの痛み。
腰が重苦しい、起立時、歩行時、階段の昇り降りなどで激しいひざの痛みに苦しむ。正座ができない。
患部を糸練功で調べると、防已黄耆湯合桂枝加苓朮附湯証がみられる。
この患者さんの体質を考慮し、附子剤による身体の負担をさけるため代用方を検討。
グルコサミン降香製剤と代謝改善のための人参製剤を組み合わせたところ、顕著な痛みの減少が始まった。
1ヶ月後にはかなり楽になり、激痛はなくなる。階段もゆっくり降りられる。
その後、なるべく切らさないように継続し、6ヵ月後には日常生活で問題のない状態になり、ここでいったん終了とした。

少し無理をしたと思われる後には患部の反応が強くなり、安静にして回復を促すと患部の反応はぐっと小さくなる。痛むときは負荷をかけないのは大変重要だ。

その後、同様の症例で同じ代用方を用いて改善された例がいくつかある。
患者さんの状態によっては、牡蠣殻由来のカルシウム・ミネラル製剤を併用することで改善速度が良くなる例がみられた。
これらの膝関節症の患者さんはいずれも古典の漢方薬では防已黄耆湯関連の証がみられた。

ひざの痛みの場合も、腰痛などと同様に、次の3点が重要である。
①経筋病
②急性部分(関節の炎症や破壊の進行)
③慢性部分(関節の修復機能)
これらのうちの重要な部分(1点の場合も、3点の場合もあり)に絞って漢方治療や代用方を検討している。

この患者さんに使った漢方・補助剤の価格 
グルコサミン降香製剤 
  1ヶ月分 12,000円
代謝を活発にする人参製剤
  1ヶ月分 12,000円  

お薬代は参考です。
ご病気の状態や症状の強さによって、同じご病気でも差があります。

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突発性難聴の女性

突発性難聴の女性

60代の女性。突発性難聴。

数日前に左耳がこもったようになり、電話の話し声が聞こえなくなったとのことでした。
この患者さんは数年前に円形脱毛を当薬局の漢方で治した経験があります。

円形脱毛の漢方薬は上部の気にはたらく薬方が多いため、そのまま難聴や耳鳴りにも応用する場合がありますので、これは候補になると思われました。

糸練功で症状のある方の耳をチェックし、今回は円形脱毛の時に使ったものと同じ漢方薬方の証を確認。また、難聴の状態から上部の気の塞がりが強い状態と捉え、気を開く(開竅:かいきょう)働きのある伝統薬を糸練功で確認して補助にお勧めしました。

それから朝晩、電話で天気予報にかけ、片耳ずつ聞き比べていたとのことでした。

3日分を服用した時点で、電話の声が聞き取れなかった左耳で天気予報が聞き取れたとのことで大変喜ばれました。

更に1週間後、ほぼ症状は消失したとのこと。
現在、糸練功で確認しながら補助剤の量を減らし、再発防止をしています。






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慢性の口内炎

慢性の口内炎

40代の男性。10年来の慢性口内炎。
口内炎がない状態が年に数日あるかないかという。

病院ではベーチェット病は否定された。一般的なビタミンB2B6とケナログなどを処方されたが改善ないとのこと。

一見して浅黒く丈夫そうに見えました。この場合は、病態の問診と望診でほぼ候補薬方が絞られてきます。
便は普通便でした。

下痢が多ければ金匱要略にある薬方、下痢がなく望診で浅黒い印象であれば、まず後世方のある薬方が第一選択となります。

間違いなく後者のタイプでした。
糸練功で確認し、後世方の漢方薬を1種類をお薦めしました。

補助として葉緑素製剤が適すると思われ、特に熊笹エキスが良いのですが当薬局に現在は扱いがないので近隣の薬局を紹介して購入していただくようにお願いしました。

2週間目に再来局されてお伺いすると、口内炎はまだ出ているが、あきらかに回復が早いことを実感されたとのこと。

現在、継続して経過をみていらっしゃいます。






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うつ病からの職場復帰

うつ病からの職場復帰

50代の男性。
うつ病の診断で休職されたとのこと。動悸や胃の締めつけ感、吐き気、めまいなどがありました。

医師からは抗うつ剤一種類を投薬されて経過をみていましたが、ご家族のすすめで漢方のご相談にいらっしゃいました。

ご症状をお伺いし、候補に考えた気の上衝に対する発散に気うつに対する薬味を兼ねた漢方薬の証を糸練功で確認し、更に補助剤として停滞したものを巡らせる意味で生薬製剤1種類をお勧めしました。

一進一退はあったものの、動悸や不安発作は早期に消失し、運動などの養生もよく守られ、漢方を併用して約5ヶ月後に医師の勧めで職場に復帰されました。

再発防止のため、医師の投薬が終わるまで漢方を併用され、約1年で漢方治療を卒業され、元気に働いていらっしゃるとのことです。









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不眠と慢性疲労

不眠と慢性疲労

40代の女性。
仕事中は気を張っているが、つかれがとれずに辛い思いをしてらっしゃいました。食べると気持ちが悪くなったり、病院では慢性胃炎との診断を受けたこともあったそうです。

また、不眠の傾向があり、ときどき睡眠導入剤を服用していらっしゃいました。

ご症状やお話ぶりから、ストレスとの関係が強いと思われました。舌は薄い苔があり、やや湿潤、少陽病の虚証から太陰病くらいの状態と思われました。

女性に多い気滞、気うつに対する漢方薬を候補に考え、糸練功でそれを確認できました。補助として気のめぐりを助ける生薬製剤が適することも糸練功で確認し、漢方薬1種類と補助剤1種類をお勧めしました。

若干の不眠の波があったものの、徐々に落ち着き、2ヶ月目にはぐっすり眠れるようになったとのことでした。

この頃から疲れにくくなり、胃の症状なども出なくなり、自信を持たれたように感じました。経過も順調とみられ、糸練功でも改善の傾向が確認できました。

漢方を始めてから半年後には、症状はまったくみられず、糸練功で調べても充分と思われましたので、漢方を卒業されました。







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女性の片頭痛

女性の片頭痛

30代の女性、出産経験あり。

月経が近くなると吐き気を伴う片頭痛に悩まされている。締めつけ感があり、ズキズキと痛む。

この頭痛はかなり前からのようで、10年以上といわれる。
問診から寒熱の状態が絞りこまれたので、糸練功で愁訴部を確認していくと、左上焦の陰証に頭痛と対応するとみられる反応がある。候補にあげていた薬方が適するタイプとみられた。

漢方薬を初めた翌月の月経時にはまだ頭痛があり、鎮痛剤を使用している。

引き続き同じ漢方を飲みながら経過をみていただくと、2ヶ月目には頭痛がなくなったとのこと。寒熱の状態も当初より自覚的に改善している。食養生をしっかり守っていただいたようで、改善速度が早い。

約4ヶ月の漢方薬(途中まで補助剤を1種類使用)で、まったく頭痛を感じることがなくなり、漢方を卒業されました。


この患者さんに使用した漢方薬 2週間分 5,290円
補助剤 2週間分 3,085円


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顔面の湿疹

顔面の湿疹

50代の女性、顔面の湿疹。ここ数年、ステロイド剤を外用していたが春先から悪化し、目の周りが赤く腫れる。
皮膚科にて抗アレルギー剤の内服とビタミンB2B6、リンデロン外用などを試したが十分な改善がみられず、札幌市内の漢方クリニックを受診し、1ヶ月前からステロイド剤を中止。漢方エキス剤を6処方くらい使ってきたがなかなか改善がみられないとのこと。

顔面にはやや熱感があり、発汗部位にも症状がややみられることから湿性と考えると候補は陽証の湿の皮膚炎に対する漢方薬と思われる。

糸練功で確認し、漢方薬一種類をお勧めした。

冷たい風にあたると涙が出る。半月後には赤みはだいぶひいてきたように見られた。
その後、同じ薬方を基本薬方とし、状況に応じてアレルギーに対する補助の薬方を一時的に使用したが、ほぼ最初にお勧めした漢方薬のみで改善していく様子であった。

4ヶ月後にはほぼ流涙もなくなり、発赤は再発せず、かゆみもほとんどない日が多くなり、約半年で漢方治療を終えた。


この患者さんに使用した漢方薬 2週間分 4,555円〜4,995円


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乾癬の女性

乾癬の女性

60代の女性、尋常性乾癬。発症してから10年以上。ステロイドの外用などは使用していないとのことだった。顔面、肘や膝などに出ており、生え際にはかゆみが若干ある。

最初に少陽病の燥に対する漢方をお勧めしたが、1ヶ月ほどしても改善がみられない。
患部を糸練功で再度よく見なおし、若干の湿とみられる反応を確認。少陽病の湿とアレルギーに対する経験方に変更する。

その後、顔面に出ていた乾癬の大半が消えてきたとのことを電話で聞いた。
遠方のため、その後は数回の漢方治療であったが、短期間でも標治の漢方薬一種類だけであったがそれなりの改善がみられたようだった。

本治部分に風毒と呼ばれる反応が出ることが多いので、そちらもお勧めしていたがあまり熱心にされなかったようだ。それでもある程度の効果がみられたことは良い経験であった。

この患者さんに使用した漢方薬 2週間分 4,700円
補助剤 2週間分 3,080円


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手荒れ、異汗性湿疹

手荒れ、異汗性湿疹

この半年くらいで女性の手荒れ(アレルギー性皮膚炎から異汗性湿疹などまで)の相談が多かった。中途でやめられた患者さんもいたが、ある程度継続された患者さんほとんどに治療効果がみられた。その中でももっとも苦労をした症例を紹介する。

40代の女性、異汗性湿疹。手掌にかゆみを伴う水疱と部分的な発赤と皮膚の荒れ。

口唇の荒れと月経不順がみられたことから、それらを考慮した漢方をお勧めしたが効果がみられない。確かに、表の燥湿が水疱部分で矛盾しているように思う。

糸練功でやわらかい反応をよく探して調べ直すと、表の湿に対する薬方の適する反応をみつけ、方針を変えてそこをメインの治療点と考えて薬方を組み直した。

これがうまく効いてきたようで、手掌の発赤と水疱はかなり減った。
その後、指先のひび割れと小さいプツプツを部分的に繰り返す。大きな水疱やかゆみは出ないようだが、ところどころ発赤などもみられることがあり、概ね良いが部分的には一進一退の感じであった。

漢方薬にアレルギーに対する薬味を補助してみたところ、発赤はほぼみられなくなる。
しかし、指先のカサカサとした感じ、小さなプツプツが消え切らない。

基本の薬方は変えずに、皮膚の新生を促す補助を検討してみたところ、ひとつ候補をみつけた。その後、改善速度が早くなり、部分的な一進一退はみられなくなってきた。指先のひび割れもなくなり、パッと見たところでは患部がどこにあるかわからないくらいになってきた。
漢方を始めて1年ほどかかったが、症状はほぼみられなくなり、再発防止向けて取り組んでいる。

この患者さんに使用した漢方薬 2週間分 4410円〜6,025円


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喉の異物感とうつ症状

喉の異物感とうつ症状

40代の女性、喉の異物感や声枯れがあり、気分がふさいでうつ症状と言われた。

漢方薬で気うつと喉の異物感(気滞)をとる代表的なものをメインとして、発散に対する補助剤を併用したところ著効であった。

その後、数ヶ月漢方を飲んでほとんど症状がなくなり、気分もよく日常を過ごせるようになったという。

しかし、糸練功でチェックするとまだそこそこの反応がみられ、もう少し漢方を続けて欲しかったが、続けられない事情があったようで一旦終了とした。

思った通り、その後数ヶ月〜半年おきに同様の症状が出ることがあるが、そのたびに漢方を少しずつ飲まれる。軽い症状が出たときにすぐに漢方を飲み始めるとまた落ち着き、1ヶ月ほどするともう良いと言われる。
本当はそこからもうひと頑張りして継続しておくと再発しにくいのだが、患者さんの事情もあるようなので、出来る範囲でやっていただきながら様子を見ていただいている。


この患者さんに使用した漢方薬 2週間分 5,290〜5,880円



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アレルギー性鼻炎、花粉症

アレルギー性鼻炎、花粉症

アレルギー性鼻炎、花粉症は改善例もご相談も比較的多いご病気のひとつです。
漢方薬も症状と体質に適合するとかなり短期間でも症状の軽減がみられます。

アレルギー性鼻炎に対する漢方治療は大まかには陽性と陰性に分かれ、水分の停滞が強く、鼻水の量が多いものはそれに応じた水分をさばく補助剤をうまく使うことで治療速度が早くなります。

コスト的には症状の比較的激しくないもので7日分2,100円程度、症状の激しいもので補助剤を組み合わせる場合でも5,290円前後と急性期は幅がありますが、症状が落ち着いてくると1日の服用回数も少なくて済むようになります。

眠くならない、喉が渇かない鼻炎の対策にはとても漢方は適していると思います。私自身も大学生の頃からアレルギー性鼻炎がひどかったのですが、現在は漢方治療でほとんど日常は症状はありません。年に何回か症状が出たら数日服用するだけでおさまってしまいますし、朝に一服飲んで数十分〜数時間後には症状がないことも珍しくありません。

私自身のアレルギー性鼻炎に対する漢方は、急性期で1日分520円。軽いときは、1日分260円程度のもので治まっています。

百発百中とまで行きませんが、かなり改善率が高いと思います。

からさわ薬局で一般的なアレルギー性鼻炎の漢方薬
(症状と体質などにより幅があります)

急性期    2週間分 4,415円〜7,280円
再発防止時期 2週間分 2,060円〜4,700円

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唐沢 豪貴
(からさわ ひでたか)
二代目 薬剤師
株式会社からさわ薬局代表取締役

北海道薬科大学薬学部卒業
北海道大学薬学部/非常勤講師・臨床教授
(平成21年度~)

薬学部在学中、アルバイトでためたお金で漢方の書籍を買い、最初は独学で漢方を学びました。大学卒業後、先輩の元で漢方も少しずつ学びながらごく普通の薬剤師としてスタートしました。

からさわ薬局へ戻り本格的に漢方相談にとりくみましたが、もっと患者さんのために力をつけたくなって師匠探しを。
全国の有名な先生とお会いし、その中で最も実践漢方にこだわり、すばらしい医療気功の技術と治療理論を開発されていた今の師匠と出逢いました。

漢方は万能でなし
西洋医学のすばらしき点
漢方医学の及ばぬ点
ままあれど
漢方の力も捨て難し

師匠のこの言葉に感銘をうけて、以後は伝統漢方一筋。
この世界は一生勉強です。
まだまだ勉強も経験も足りませんが、縁のある方に、少しでもお力になれますように。



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からさわ薬局はリスブラン化粧品の正規取扱店です。